認知症になっても安心して生活できるまちづくりを目指し、認知症の人に出会った際の声掛けについて学ぶ模擬訓練が10月31日、新潟市江南区で行われました。
江南区在宅医療・福祉ネットワークが主催し、亀田西小学校区コミュニティ協議会や区役所健康福祉課が協力。事前の認知症サポーター養成講座で認知症の理解や対応を学んだ地域住民や、医療・福祉関係者ら合わせて約60人が参加しました。
訓練は亀田市民会館を拠点に実施。参加者は3人1組となって周辺の住宅地を歩き、認知症の高齢者に扮した人を見つけると、ゆっくりとした声で「何かお困りですか」などと話し掛けていました。
江南区では、発見者がQRコードを読み取ると、家族らに通知メールが届く「見守りシール」が導入されており、訓練でも読み取りまでの流れを確認しました。
参加者からは「知らない人にどう声を掛けていいのか悩んだ」「声掛けは緊張するのでこうした訓練の積み重ねが必要だと思う」といった感想が寄せられました。
新潟市地域包括支援センターかめだの波田野大和さんは「今回の訓練で日ごろの生活の中でも地域で心配な人に気軽に声を掛けられるようになってほしい。こうして地域住民や医療福祉の専門職が支え合う地域になり、誰もが住み慣れた地域につながるよう活動を続けたい」と話していました。
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